だらだら感想文

だらだらと日常日記と感想文

【演劇】突劇金魚「罪と罰(ピロシキ組)」

今回は原作全く知らずで、何となく芥川龍之介羅生門的話なんよねと劇場へ。約17年ぶりの芸術創造館。そして3年ぶりの観劇。

 

チケット売り場で、たろうさん、会場入口で ぽんちくりんさんを見て、わー朗読BAR以来と感動。トイレ行けば物販でサリngさん。そして会場満杯の人、独りなのにテンション爆上がり状態で、着席🌚そして、後ろから2番目の席で舞台を眺め、サリngさんのアナウンス聞きながらスマホOFF。やがて暗くなる劇場、それだけで爆上げ〜と脳内IKKOが叫ぶ😆

 

冒頭酒場。北野勇作さんの でろでろ酔っぱらいマルメラードフが世を憂う。そこにケラケラ笑う酒場の衆。その中でもマルメラードフに酒をかけられ激昂する野村有志さんは、タッパの迫力というか威圧感がすごい。舞台中央の蹴りシーン、後ろの方で見ても、ええ絵面だった。

 

その野村さん演ずるスヴィドリガイロフは、他人の人生をムチャクチャにして楽しむ狂人系金持ちかと思えば、あの最期。純粋にドゥーニャを想ってた訳で。そしてめちゃんこええ奴。ラスコリーニコフとソーニャ家族の面倒見るばかりか、ドゥーニャとラズミーヒンの幸せまで祈っとるがなと🥺

 

突金さんと言えば、オサム、ニワトリと悲劇に次ぐ悲劇に主人公が見舞われる。今回もラズミーヒンが、大金持つ事になったドゥーニャ達に出版社の話を持ち掛けた時は、絶対何か裏があるじゃろ!!!と思ってしまった😱折角ルージンから解放されたのに、ええ奴ポジの竹内さん裏切るのか、なんて話なの!と思ったら最後までええ奴🙄

総じて、ええ奴ばかりで、黒嶋さん演ずる警官もラスコリーニコフに気があるのかと言うぐらいに最後まで気遣う。まぁ気優しい警官なんだわな🥹ラスコリーニコフ自身もマルメラードフを助け、ソーニャ達を気にかける。そして事の始まりである老婆も、ラスコリーニコフの時計を大事に名前を書いて保管している。

 

正にソーニャの言う「隣人を愛しなさい」が奏功する世界。そもそも何が起点かと思えば、ドゥーニャが聡明で美しかったのが、全ての始まりではと作品を反芻する中で思った。

 

そして私のベストオブは、ドゥーニャ演じる澤井さん。もう絶対的ヒロインであり、セリフ回しは歌をうたうようなテンポ、声色で非常に良かった。母役の山本香織さんも正に!な母で、この2人のお芝居はずっと観たかった。そしてそこにスーパーボンボンイヤミ太郎のルージンが絡まる。上田ダイゴさんの高音ボイスがマジハマり役。サリngさんの采配すごい。

 

そしてドゥーニャとスヴィドリガイロフのシーンはストーカー逃げきれぬ愛という態で、シータとムスカの対峙のよう。THE見せ場。ドゥーニャが脱力し、スヴィドリが意のままにしようとしたところで、発せられた澤井さんのか細い声の「私を帰して…」は絶品でした🥹

席的に澤井さんの姿が見えず、よしながふみ漫画の人物描写なく吹き出しのみの場面みたいで、めちゃんこ良かった。その後のスヴィドリの呆然とした姿もえがった😚


澤井さんと言えば、ぞんびっちプレイ!プレイ!プレイ!の中にいらしゃった事を数年前に知り、山本先生とこの方と知り驚いた。素晴らしきパッションですわな。

 

ポルフィーリイの木下さんはお名前をよく拝見する方で初めましてだけど、めちゃ巧い。動き、発声、目線が思い切り良く、芝居の勘が鋭い感じ。また別の役も拝見したい。

そのポルフィーリイが古畑任三郎杉下右京であれば、今泉君亀山薫的?なザミョートフ役の下野さん。一見すると地味な役どころながら、1番おいしい。各キャラに振り回されて「え?えええ?」感が上手い。

 

ばばゆりなさんは、ナスターシャからのソーニャの妹への変化が凄い。幼女感すご。カテリーナ役の仲田さんは世の中を恨みつつ情緒不安定な感じがしっかりで◎。ソーニャの岩切さんは不幸に見舞わられながら粛々と神を信じる姿が美しい。。。

 

あとボルシチ組も観たかったのだけど、先週は立ち姿勢でも腰痛がひどく、ピロシキ終盤に腰痛が悪化し、観劇後帰宅の途についてしまった。。。

殿村さんのマルメラードフ、田中さんのドゥーニャ、田口さんのルージン、浅雛さんのスヴィドリガイロフ観たかった。。。あと小笠原さんも高校ぶりにお芝居拝見!と思いながら、結局観れず仕舞い。。

 

そして山田さんは世の中の闇を全て背負い込んだような表情・声が、これぞ突金ワールド。怒涛の回数を怪我なく終えられ、えがったえがった☺️

 

観劇から4日程経過し、まとめようと書いてはみたが、まじまとまりが皆無。今回こそレポを!と意気込みながら、だんだん宿題のような気重さが出てきて、とりあえずの形だけどアップ。また修正するかもな。。

 

 

ところで椎名林檎罪と罰の歌詞は作品とリンクしてるもんなんだろかと、悶々